目的指向

社会人になってはや半年超え、学ぶ事は多々あったが、
特に思考面で痛感したのが目的意識。


例えば、とある商品の営業を担当してそれを売り込みたい。
という要望がグループ内から出たとしよう。

販売側は、実績的には、数多く売れば基本的にOK。
しかし、お客様にとっては、魅力的に映らない可能性がある。
ビジネスとしてやっているのであるから当然、欲しくなければ買わない。

だから、この商品には、こんな機能があるんですよ!
この商品は、最新の技術を使っております!
では、当然買ってくれない。
お客様が欲しい要望というのは、技術や機能が欲しいのではない。

【それを使えば何ができる】ではなく、
今のビジネスのシステムがどう変わって、
(例えば:コストが下がる/売上が増える)
だから、【経営状況が良くなる】
──という内容が、お客様の知りたい【目的】である。

技術者というのは、技術方面に目が行ってしまい、つい、
こんな機能があります!こんな事ができます!最新の技術を使っております!
・・とか伝えてしまう。

しかし、相手の【目的】とは乖離しており、
お客様の課題に応えるような製品だと思われない事が多い。

それは、あくまで技術や製品は、【目的】を達成する【手段】にしか
過ぎないという事。事実、【目的】は代替がきかないが【手段】は様々な代替が利く。
その様々な【手段】のうち、示す【手段】がなぜ【目的】と繋がるのか?
それでなければなぜいけないのか?
ここを明らかにしなければ、お客様を納得させる事はできない。


もちろん、このような話は、ビジネスの話だけではなく、他の事にも当てはまる。
例えば、将棋部時代、ある方が大会参加を通して部全体が強くなるべきだ。
と言う持論を展開していたが、これは【手段】の話である。【目的】ではない。
なぜなら他にも部全体が強くなる方法はある。

事実、この持論は、私にとってはかなり独りよがりな考えだと認識している。
なぜなら、それは【その提案する人にとって】の【手段】である。

人によっちゃ、時間も経費もかかって嫌な思いしたりするかもしれない上に、
大会行ったからって、本当に強くなるかっていったら別問題である。
実際は、その人が将棋に対して真面目に向き合っているかどうかが重要なのである。

さらにいえば、その真面目に向き合うかどうかは、本当に将棋が好きかどうかである。
好きじゃない人間は絶対強くならない。そして、将棋を好きにさせるような部内環境を作るのは、
指導者が行うべき事だと思う。

指導者が方向性を決めないといけないとき、独断で安易に結論を下していく傾向にある。
そのときは、それが一番だと思っているかもしれないが、実際は違う事が多い。
それは、その【手段】を勧められる側には、最適な解決法とは異なるからだ。

そして、【手段】だけを論じて【目的】を見失う人には必ず相手に理解されない。
それが理解されるのは、同じ認識を持つ人だけである。

普段、【手段】をどうするかに考えが集中してしまい、様々な事を考えた挙句、
【目的】と逸脱していることが多い。

あくまでもベースは【目的】である。【目的】を逸脱した【手段】など有り得ない。
これだけは、私が最近出会った、最も心に刻む言葉である。
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